春在枝頭巳十分【はるは しとうにあって すでにじゅうぶん】

一日中、野山を歩いて春を探し回ったが、見つからず

帰って来てふと見上げると庭の枝に梅花が咲いていた。


本当に大切な物は、探し回らなくても、いつも側にある。

でも、なかなかそれに気付かないのかも知れません。


先日お休みを取り、久々に一家6人勢ぞろいで

夫の還暦のお祝いに、温泉へ行って来ました。


とっても頑固で言い出したら聞かない、昭和の頑固おやじですが

随分と丸くなりました(笑)


子ども達があれこれと問題を起こしていた頃には考えられない程

とても穏やかで、笑いの絶えない2日間で、それはそれは夫も娘達も

とても幸せそうな顔をしていました。



男として強くあらねばならない。

家族を守らなければならない。

そのためには辛くても弱音を吐いてはいけない。


男とはこういうものだと育てられた夫は

それを守るため、必死でした。


でも、男として強く、家族を守るというのは、どういうやり方かというのは

誰にも教わらずに父親となりました。


これは、父親に限らず、母親も同じで

子どもの育て方や、コミュニケーションの取り方など

誰にも教わることのないまま、親になることがほとんどです。


そして夫は、すぐに怒る怖いお父さん。

力ずくで言う通りにさせるお父さんとなっていきました。

そうなると悪循環の始まりで、子ども達はどんどん離れて行きます。


本当は目に入れてもいたくない程可愛い娘たちを守りたいのに

ただ笑って一緒に居たいのに、離れていく。


その頃の夫は

いくら頑張っても子どもを守れない、大切な子どもがどんどん離れていく

そんな状況でした。


でも、子ども達がたくさんの問題を起こしてくれ

このままではダメだと思い、子ども達を尊重するようになると


「お父さん!お父さん!」とお父さんを頼りにし、慕い

「たまにはちゃんと家に帰って顔を見せるように」

なんて言わなくても帰ってくるようになりました。


子どもと一緒に幸せになる方法を、ずっと探していたけれど見つからず、

もう、子ども達のありのままを、全てを受け容れようと、肩の力を抜いた瞬間

子ども達と一緒に笑っていられる幸せを見つけたのです。


子育てで大事なこと、子どもとの向き合い方、子どもと一緒に幸せになることは

あれこれと、無理に頑張らなくても、お互いを尊重し合うと

実は一番近いところにあるものでした。


頑張ることをやめ、自分のすぐそばに目を向けてくれた、

やり方も、考え方も違っても、一緒に子育てのしんどさを

担ってくれた夫と、全力でそのやり方は間違っていると反抗してくれた

子ども達に感謝しています。


<今日の禅語のまとめ>

【春在枝頭巳十分 はるは しとうにあって すでにじゅうぶん】


無理をして探さなくても、幸せは一番身近にあるもの

子どものため。と、厳しさや抑えつけるような事をしなくても

子どもは、幸せになれる。


親がしてあげられるのは、子どもを尊重し、必要な時に助けてあげる事。

そうすることで、穏やかに子どもと一緒に幸せな時を過ごすことが出来

子どもは、自分で幸せを掴みに行きます。



それには、まず自分の本心を知ることが近道です。


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