2021.06.16 14:08雨過青苔湿【あめすぎて せいたいうるおう】雨上がりの苔が青々としている様子。雨と苔がお互いを引き立てているような、美しい情景を表した禅語です。雨露が光り、苔の美しさをより一層際立て苔は、雨露に濡れたその美しさから憂鬱にも捉えられがちな雨を恵の雨であることを身を持って知らせてくれる。お互い上手く引き立てる、とっても美しい情景。時に荒々しくもありますが、これって人が関わり合う姿にも似てると感じませんか?
2021.06.12 11:07杓底一残水汲流千億人【しゃくていの いちざんすい ながれをくむ せんおくのひと】柄杓の底にわずかに水を残し、川に戻せば多くの人がそれを汲むことが出来る。見えない誰かを思って残すこと、還元すること。とても素晴らしい精神です。そして、とても優しい子に多い行動だと思います。
2021.05.22 10:44山是青々花是紅【やまはこれせいせい はなはこれくれない】山はどこまでも青々をとし、その中で花は、鮮やかに紅く咲いている違いがあるからこそ、お互いが成せる、コントラストの素晴らしさを指す禅語です。自分を理解し、役割を全うしようとするからこそ自分とは違う素質と、一緒に成せるものがより素晴らしいものになる。
2021.05.08 11:23活卓々孤迵々【かつたくたく こけいけい】抜きんでて、光り輝いている人は、見えないところで多くの努力をしている。ということを表す禅語です。何の努力もしないで、何かを成し遂げることはないしましてや、その分野で一人抜きんでて活躍したり輝くことは出来ないでしょう。皆、見えないところで人一倍努力しています。
2021.04.10 14:19大地黄金【だいち おうごん】今がどんな環境であっても、縁あってそこに導かれたもの。そこで一生懸命頑張れば、その土地がいつか黄金になる。という禅語です。この場所が、この環境が悪いはずだと、さっさと諦めて離れいい土地を探したところで、次の土地でも何も育てることは出来ない。その場所、その環境で出来ること、出来る精一杯をしなかった人は場所が変わっても何も変わらないのです。なんでこんなことに。なんで自分だけ。何か上手くいかない時、ついついそんな風に思いがちですが、「今ここ」に意味があるんですね。
2021.03.25 11:46春在枝頭巳十分【はるは しとうにあって すでにじゅうぶん】一日中、野山を歩いて春を探し回ったが、見つからず帰って来てふと見上げると庭の枝に梅花が咲いていた。本当に大切な物は、探し回らなくても、いつも側にある。でも、なかなかそれに気付かないのかも知れません。
2021.03.10 14:59春光日々新【しゅんこう ひびあらたなり】柔らかく温かな春の日差しが降り注ぐ中日々何かしらの芽吹き、成長がある事。いつも見ている景色は変わらないようで、日々刻々と新しい変化が起こっています。
2021.03.06 10:18感応道交【かんのうどうこう】仏の働きかけと、それを感じ取る人との心が通じ、相交わる事。仏の力が人々の信仰の心に応えて、仏と人々との心が通じ合う事。お互いの信頼関係があってこそ心が通じ合います。そして、そこには相手を知りたい、相手の言わんとすることを知りたいという思いと伝えたい。この想いを伝えたいという双方の想いがあるからこそ通じ合うのだと思います。
2021.03.03 14:50莫妄想【まくもうぞう】妄想することなかれ(莫=なかれ)あれこれと、思い悩むことなく、今出来ることに集中せよという禅語です。ああなったらいいな。こうなったらいいな。そう思う気持ちも分からなくはないけどもうどうにも出来ないところまで来ても尚あれこれと妄想するのではなく、今できることに集中すれば、必ず出来ることは見つかるはずです。