2021.06.16 14:08雨過青苔湿【あめすぎて せいたいうるおう】雨上がりの苔が青々としている様子。雨と苔がお互いを引き立てているような、美しい情景を表した禅語です。雨露が光り、苔の美しさをより一層際立て苔は、雨露に濡れたその美しさから憂鬱にも捉えられがちな雨を恵の雨であることを身を持って知らせてくれる。お互い上手く引き立てる、とっても美しい情景。時に荒々しくもありますが、これって人が関わり合う姿にも似てると感じませんか?
2021.03.25 11:46春在枝頭巳十分【はるは しとうにあって すでにじゅうぶん】一日中、野山を歩いて春を探し回ったが、見つからず帰って来てふと見上げると庭の枝に梅花が咲いていた。本当に大切な物は、探し回らなくても、いつも側にある。でも、なかなかそれに気付かないのかも知れません。
2021.03.10 14:59春光日々新【しゅんこう ひびあらたなり】柔らかく温かな春の日差しが降り注ぐ中日々何かしらの芽吹き、成長がある事。いつも見ている景色は変わらないようで、日々刻々と新しい変化が起こっています。
2021.02.21 14:35結果自然成【けっか じねん なり】やれるだけのことを精一杯やったら、結果は自ずとついてくるということを表わした禅語です。果実は時が来れば自然に熟し、その実は木から離れていきます。なんだか子育てにも似ていますよね。禅タロットにも、その名も「熟すこと」というカードがあります。
2021.02.13 10:32本来面目【ほんらいのめんもく】本来の自分。ありのままの自分であること。道元禅師が詠んだ「春は花 夏はホトトギス 秋は月 冬は雪 涼しかりけり」という和歌の題名でもあります。
2021.01.24 05:17下山路是上山路【あさんのみちは これ じょうざんのみち】山を下りる道は、そのまま上る道でもあり、表裏一体である。ということを表わす禅語です。登ったから、下りているわけで、一度経験しているからこそ今から登る人に伝えられることがある。
2020.10.14 10:17眼横鼻直【がんのう びちょく】眼は横に並び、鼻は縦に付いている。仏法とは、何も難しいことを言っているのではなく、当たり前のことを言っている。だからありのまま受け取ろう。ということを表します。当たり前のこと、ありのままであること。これほど大事なものは無いと思いながらも、親のエゴが出てしまうとき時として、ありのままの子どもを尊重できない時があります。
2020.09.17 14:07放下着【ほうげじゃく】「放下」は捨てるということ、「着」はしなさいということ。要するに、全て捨ててしまいなさい。という禅語です。全てを捨てたのにまだ何を捨てるのか?という問いには捨てきったという思いすら捨てるようにさらに、全てを捨てても、まだなお残る執着は抱えて生きて行くほかないという教えです。