2021.03.25 11:46春在枝頭巳十分【はるは しとうにあって すでにじゅうぶん】一日中、野山を歩いて春を探し回ったが、見つからず帰って来てふと見上げると庭の枝に梅花が咲いていた。本当に大切な物は、探し回らなくても、いつも側にある。でも、なかなかそれに気付かないのかも知れません。
2021.03.10 14:59春光日々新【しゅんこう ひびあらたなり】柔らかく温かな春の日差しが降り注ぐ中日々何かしらの芽吹き、成長がある事。いつも見ている景色は変わらないようで、日々刻々と新しい変化が起こっています。
2021.03.06 10:18感応道交【かんのうどうこう】仏の働きかけと、それを感じ取る人との心が通じ、相交わる事。仏の力が人々の信仰の心に応えて、仏と人々との心が通じ合う事。お互いの信頼関係があってこそ心が通じ合います。そして、そこには相手を知りたい、相手の言わんとすることを知りたいという思いと伝えたい。この想いを伝えたいという双方の想いがあるからこそ通じ合うのだと思います。
2021.01.06 11:00関古錐【かんこすい】長年使い込んで、先が丸くなったキリのこと。このキリは先が丸くなってしまったので、もうキリとしては使えないけれど長年使い込まれた味わい深さから、捨てられることなく道具箱にしまわれているそうです。下ろしたばかりの真新しいキリは鋭く、道具としてはとても役に立つでしょう。しかし反面、熟練した者が注意深く使わなければ、自分の手さえも傷付けてしまいかねません。ここで感じるのは、もう本来の使い道ではなくなってしまった古いキリがなぜ、いくら思い入れや、味わい深さがあるからと言って、捨てられることなく道具箱にしまわれているのか?ということです。この古いキリには、穴をあけるという本来の仕事ではない、別の仕事があるからです。それは何かと言うと、真新しいキリの鋭さゆえの危険性...
2020.12.19 10:47古今無二路【ここん にろなし】やり方は違っても、賢者の行く道は、今も昔もただ1つ今、目の前にある自分の進むべき道を黙々と進むことを言います。ただひたすらに、自分の進む道を行くことその積み重ねが人生を作っていくということです。禅タロットに、ピッタリなカードがあります。
2020.10.29 09:14青苔日厚自無塵【せいたい ひにあつくして おのずからちりなし】日増しに青い苔が茂り、塵が積もる隙がないことを表します。子どもから青年へ。そして大人へと成長する思春期に、いつの間にか大人な対応をしている心に余計な隙の無い、子どもの姿を見ることがあります。
2020.09.20 10:46生死事大 無常迅速【しょうじじだい むじょうじんそく】人の生死は一大事であるが、時はとどまることなくあっという間に過ぎて行く。限られた人生を無駄に過ごしてはいけないという禅語です。言うまでもなく、分かっていると誰もが思うことでしょうが、本当に理解し、常に全力で生きていけているのかというと中々出来ていないことなのかも知れません。
2020.08.16 10:44歩々是道場【ほほ これどうじょう】どこにいても、それがどんな場であれ、状況であれ、その場その状況こそ修行であるという禅語です。子育ても、ある意味修行です。その分、親子共々成長できるし、やりがいのあることです。
2020.07.17 11:03随所作主 立処皆真【ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり】どんな場所でも、どんな状況でも、主体性を持ち、自分を見失うことなく、自分のすべきことをなすこれは、「自分」というものがきちんとあれば、どこで何をしていても、どんな状況でも、ぶれることはないことを表します。「自分」というものがきちんとしている=自己の確立ですね。自分にとって大事なもの、譲れないもの、曲げられないものこれはどんな場所、どんな時でも貫き通すことが大事である、ということです。