雨上がりの苔が青々としている様子。
雨と苔がお互いを引き立てているような、美しい情景を表した禅語です。
雨露が光り、苔の美しさをより一層際立て
苔は、雨露に濡れたその美しさから憂鬱にも捉えられがちな雨を
恵の雨であることを身を持って知らせてくれる。
お互い上手く引き立てる、とっても美しい情景。
時に荒々しくもありますが、これって人が関わり合う姿にも似てると感じませんか?
特に親子関係を表しているようです。
親の、子を思う故の口うるささだったり
子どもの、わが道を行く意思の強さだったり
実は上手く、お互いに作用してます。
反抗期って面倒臭いですよね。
今、性教育インストラクター養成講座を受講中なのですが
そこで、思春期の脳の仕組みを学び、思春期って面倒くさいけど
脳がそうさせているから仕方がないの
と知っていても面倒くさいです(笑)
わが家も今朝、わたしが6時半には家を出なければならなかったので
末っ子が二度寝しないように何度か声を掛けたんです。
すると
「もう、放っといて!!」
と言われました。
ええ、もちろんブチ切れです。
「なんちゅう、物の言い方や!二度と起こせへんからな!!」
と怒鳴り、家を出ました。
でも、ここ半年ぐらい
わたしが起こさなくても1人で起き
ここ1か月、わたしが体調が悪いと
朝、自分が出る時にわたしが寝ていても
起こさずそっとしておいてくれていたんです。
口うるさく言われて、頑張っている自分を認めてもらえていない
理解してもらえていない。と感じたのかも知れません。
でもそんな娘の気持ちすら
こうして大喧嘩してみないと気付きもしないのです。
特に末っ子はいつまでたっても幼くて、親としては気になりますが
そんな心配は全くいらず、しっかりと成長しています。
そして、それはわたし自身が子育てを頑張った証拠でもあるんです。
もう少し、脳の成長のバランスが取れたら
お姉ちゃんたちのように
「分かってるから、心配しなくても大丈夫」
そう、優しく答えてくれるかもしれません。
分からんけどね(笑)
<今日の禅語のまとめ>
【雨過青苔湿 あめすぎて せいたいうるおう】
毎日が穏やかなお天気であれば、嬉しいかも知れません。
子育ても、問題なく子どもとぶつかることもなければ
胸を痛めることは少ないでしょう。
それでも、真剣にぶつかり合い、親子共々時に道をそれるからこそ
子どものたくましく、立派な成長を見ることが出来ます。
思春期の反抗期は面倒だけど実は恵の雨。
ぶつかってみて初めて見えてくるものがあるかも知れませんよ。
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