2021.06.16 14:08雨過青苔湿【あめすぎて せいたいうるおう】雨上がりの苔が青々としている様子。雨と苔がお互いを引き立てているような、美しい情景を表した禅語です。雨露が光り、苔の美しさをより一層際立て苔は、雨露に濡れたその美しさから憂鬱にも捉えられがちな雨を恵の雨であることを身を持って知らせてくれる。お互い上手く引き立てる、とっても美しい情景。時に荒々しくもありますが、これって人が関わり合う姿にも似てると感じませんか?
2021.05.08 11:23活卓々孤迵々【かつたくたく こけいけい】抜きんでて、光り輝いている人は、見えないところで多くの努力をしている。ということを表す禅語です。何の努力もしないで、何かを成し遂げることはないしましてや、その分野で一人抜きんでて活躍したり輝くことは出来ないでしょう。皆、見えないところで人一倍努力しています。
2021.03.10 14:59春光日々新【しゅんこう ひびあらたなり】柔らかく温かな春の日差しが降り注ぐ中日々何かしらの芽吹き、成長がある事。いつも見ている景色は変わらないようで、日々刻々と新しい変化が起こっています。
2021.03.03 14:50莫妄想【まくもうぞう】妄想することなかれ(莫=なかれ)あれこれと、思い悩むことなく、今出来ることに集中せよという禅語です。ああなったらいいな。こうなったらいいな。そう思う気持ちも分からなくはないけどもうどうにも出来ないところまで来ても尚あれこれと妄想するのではなく、今できることに集中すれば、必ず出来ることは見つかるはずです。
2021.02.21 14:35結果自然成【けっか じねん なり】やれるだけのことを精一杯やったら、結果は自ずとついてくるということを表わした禅語です。果実は時が来れば自然に熟し、その実は木から離れていきます。なんだか子育てにも似ていますよね。禅タロットにも、その名も「熟すこと」というカードがあります。
2021.02.13 10:32本来面目【ほんらいのめんもく】本来の自分。ありのままの自分であること。道元禅師が詠んだ「春は花 夏はホトトギス 秋は月 冬は雪 涼しかりけり」という和歌の題名でもあります。
2021.01.24 05:17下山路是上山路【あさんのみちは これ じょうざんのみち】山を下りる道は、そのまま上る道でもあり、表裏一体である。ということを表わす禅語です。登ったから、下りているわけで、一度経験しているからこそ今から登る人に伝えられることがある。
2020.09.11 10:44昨日雨今日晴【さくじつはあめ こんにちははれ】昨日の雨も、今日の晴れも、ありのままの自然。そんなありのままの自然を受けいれて、その日その日に出来ることをしましょう。という禅語です。雨の日は雨の日の楽しみ方、晴れの日は晴れの日の楽しみ方があります。
2020.08.25 11:02且緩々【しゃかんかん】焦らず、慌てず、自分の出来ることを自分のペースでやればよいという禅語です。わたしたちは、人と足並みをそろえるように人と同じことをするように教育され、それが当たり前のように大人になりました。
2020.07.23 11:37坐石待薫風【いしにざして くんぷうをまつ】思い通りの良い風が吹かない時は、じっと静かに待っていればいい。という禅語です。子どもと向き合っていると、何をしても上手くいかない時があります。そんな時は、あえて何もせず、じっとしていた方がよいことが多いものです。