考えても仕方がないことは考えない。
思いを巡らせることに捉われない事をさす禅語です。
考えすぎて動けない時
過度に心配してしまう時に、必要な言葉ですね。
こんな時
考えることをやめればいいのは分かっているけど
なかなかそんな思考を手放せないのが人間です。
ですから、今日は手放し方ではなく
手放す必要性についてお話ししたいと思います。
禅タロットに「受容性」というカードがあります。
このカードに描かれている人物には頭がありません。
頭がないので、余計なことを考えることがない。
まさしく「非思量」を表すカードです。
あらゆる出来事や物事を受け容れるために
彼女は常に自分を空にしています。
受け容れるためのスペースがないと、何も入って来ないからです。
お腹が空いていないと、ご飯は食べられません。
食べられたとしても、空腹時より美味しさは感じないでしょう。
心も頭も同じで、余白がなければ
充分に入ってくることはないのです。
余白というのは、言い換えれば余裕
心にも余裕が必要です。
例えば、子どもを一人旅に出したとして
心配でたまらない時
子どもを信じて大丈夫!
と信じることや
スマホも持ってるし、何かあれば駅員さんにすぐに尋ねられる子だし!
と心に余裕があれば、もし万が一何かトラブルがあって連絡が来ても
対処が出来ますが
心配でそわそわしていると何かあったと知っただけでパニックを起こし、
冷静に対処できないのが人間です。
常に余白と余裕を作っておく必要があるのです。
そして、起きることは起きることに任せてただ受け容れ流すことも必要。
いっぱい、いっぱいではそのうち、オーバーヒートしてしまいます。
そういうわたしも、少し根を詰めすぎたようで、若干ショート気味です。
日ごろから、適度に力を抜き、頭を空にすることは大事ですね。
<今日の禅語のまとめ>
【非思量 ひしりょう】
思い悩んでも仕方がないことをいつまでも握りしめていると
いずれ、自分が動けなくなってしまう。
あー、そろそろいっぱい、いっぱいだなぁ
そう感じたら、お風呂に浸かってぼーっと頭を空っぽにするなど
余裕を持ちことを心がけましょう。
ベストな自分であるために
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