2021.05.22 10:44山是青々花是紅【やまはこれせいせい はなはこれくれない】山はどこまでも青々をとし、その中で花は、鮮やかに紅く咲いている違いがあるからこそ、お互いが成せる、コントラストの素晴らしさを指す禅語です。自分を理解し、役割を全うしようとするからこそ自分とは違う素質と、一緒に成せるものがより素晴らしいものになる。
2021.04.28 10:15非思量【ひしりょう】考えても仕方がないことは考えない。思いを巡らせることに捉われない事をさす禅語です。考えすぎて動けない時過度に心配してしまう時に、必要な言葉ですね。こんな時考えることをやめればいいのは分かっているけどなかなかそんな思考を手放せないのが人間です。ですから、今日は手放し方ではなく手放す必要性についてお話ししたいと思います。禅タロットに「受容性」というカードがあります。
2021.01.09 09:37海月澄無影【うみに つきすんで かげなし】澄んだ海に影もなく月が映っている様を表し、一点の曇りもない、澄んだ心を表しています。情景も、意味もピッタリなカードが禅タロットにあります。
2021.01.06 11:00関古錐【かんこすい】長年使い込んで、先が丸くなったキリのこと。このキリは先が丸くなってしまったので、もうキリとしては使えないけれど長年使い込まれた味わい深さから、捨てられることなく道具箱にしまわれているそうです。下ろしたばかりの真新しいキリは鋭く、道具としてはとても役に立つでしょう。しかし反面、熟練した者が注意深く使わなければ、自分の手さえも傷付けてしまいかねません。ここで感じるのは、もう本来の使い道ではなくなってしまった古いキリがなぜ、いくら思い入れや、味わい深さがあるからと言って、捨てられることなく道具箱にしまわれているのか?ということです。この古いキリには、穴をあけるという本来の仕事ではない、別の仕事があるからです。それは何かと言うと、真新しいキリの鋭さゆえの危険性...
2020.12.19 10:47古今無二路【ここん にろなし】やり方は違っても、賢者の行く道は、今も昔もただ1つ今、目の前にある自分の進むべき道を黙々と進むことを言います。ただひたすらに、自分の進む道を行くことその積み重ねが人生を作っていくということです。禅タロットに、ピッタリなカードがあります。
2020.08.03 11:19自灯明【じとうみょう】自分自身を唯一の頼りとして生きること。誰かに照らしてもらうのではなく、自分自身の内側に灯りを見つけ歩いて行くことです。これは、自分が進むべき道、自分の中にある大切な譲れないものがはっきりと分かっていないと、少し難しいですね。
2020.07.19 12:04松直棘曲【まつはなおく いばらはまがれり】松はまっすぐに育ち、いばらは曲がりくねって育つが、どちらがいいというわけではなく二つともありのままでいいということ。当たり前と言えば当たり前なのですが、人間という物は対照的なものを見ると比べたがる生き物です。