2020.08.18 14:10帰家穏坐【きかおんざ】家に帰ってホッとくつろげる、穏やかになることをさす禅語です。家って不思議です。生まれ育った家も、一度出てしまえばそこはもう「実家」であって本当にくつろげるのは、自分の今住んでいる、生活している場所になります。
2020.08.02 11:14百雑砕【ひゃくざっさい】修復・再生不能になるほど、こなごなに砕け散ってしまえば、煩悩はなくなるということ。モヤモヤしている時、なかなか前に進めない時、どうにかなるかも?という淡い期待が執着となって足を引っ張ります。どうにもならないと分かれば、諦めて手放すことも出来るでしょう。諦めて手放すからこそ、新たな道へ進めるのです。わずかでも希望があるから執着し、手放せないのです。
2020.07.21 13:04青山元不動【せいざん もとうごかず】山は悠々とそびえ立ち、堂々として少しも動くことがない。周囲の声に捉われて右往左往しないこと。を言います。親として、どっしり構えていればいいのは分かっていても、子どものこととなると中々そうもいかない気持ちは分かります。それでも一度、どっしりと構えてみて欲しいのです。
2020.07.20 13:06坐一走七【いちにざして しちにはしる】七回走れば、一回は座りましょう。走り続けてばかりはいられない。時に座ること=休憩、も必要だということ。人生走り続けてばかりはいられないもの。でも、生き辛さを抱えた子ども達は、休むことを知らずに走り続けているからこそ、ストップがかかるのかも知れません。
2020.07.15 12:39関 南北東西活路通【かん なんぼくとうざい かつろつうず】その関門さえ通れば、あとは東西南北どこへでも自由に道が続いていること。どれだけ険しい道のりも、どこかで一区切りはあるものです。この1本道はいつまで続くのか?そんな不安もあるでしょうが、その門をくぐれば新たな道が広がっています。
2020.07.08 09:54担雪填井【ゆきをになって せいをうずむ】井戸を雪で埋めようとするような無駄な仕事。無駄な努力。しかし、そんな無駄な努力が出来ることこそ大切である。いずれ雪は溶けて水になるのだから、頑張って埋めても水かさが増えるだけで、井戸は埋まりません。でも、その時はそれが一番いい方法だと思って、頑張って雪を運びます。そして、やがて雪が溶け、水になり、雪では井戸は埋まらなかったと実感します。