心に何の憂いも持たず、ただごろりと寝転がること
という禅語です。
ただ、ゴロゴロするわけではなく、心に何の憂いも持たない
というところが大切です。
そうすることで、自分の本当の気持ちと静かに向き合えることが出来ます。
わたしたちは、今日は何を食べるか?
という些細なことから
この仕事をどうすべきか?
という、大きなことまで日々悩んでいる=憂いています。
朝から晩まで、そんなに考え事があれば疲れるのも無理はありません。
ポジティブな悩みだといいのですが、中にはネガティブな悩みもあり
そこにはまってしまうと
どんどん気持ちが落ちてしまいます。
せめて、眠る前には今日一日を振り返って
悩みは振り返らずに、幸せなこと、感謝したことを思い
ハッピーな気持ちで終える習慣をつけることが、自分と向き合うことに繋がります。
以前、手帳講座に参加したことがあるのですが
その講座は、手帳を使って運を引き寄せようという内容のものでした。
その一つに毎日、今日の幸せを書こう!
というものがありました。
どんな小さな幸せでもいい。
ご飯がおいしかったとか、乗り遅れそうだった電車に間に合ったとか
偶然でも何でもいいし、小さなことで構わない。
そんな小さなことでも、今日あった幸せに目を向け、感謝することを続けると
「幸せ」にアンテナが働くので、どんどん幸せをキャッチできるようになる
というものでした。
これを毎日毎日続けていると、自分の毎日にどんな幸せがあったのかを探さなくちゃいけなくなるんです。
なぜ、「いけなくなる」と少し、ネガティブに書いたかというと
そうして強制しないと、日々の出来事に追われて、わたしたちは
毎日に幸せがたくさんあることに、気付かないのです。
でも、こうして強制的にでも幸せを探すと
些細なことででも、実は毎日が幸せにあふれていることに気付きます。
それに気付くことが出来れば、多少のことではへこまなくなるし
しんどい時も踏ん張れる。
立ち直りも早いし、何よりどんどん大きな幸せが舞い込んでくるのです。
なぜ、大きな幸せが舞い込んでくるのかというと
毎日の小さな幸せに気付き始めると、自分の頑張りが見えてきます。
日々の出来事に、真剣に向き合い、少しずつ結果を残していることに気付きます。
要するに自己肯定感が上がるのです。
自己肯定感が上がると、もっと的確な方へ、自分の生きやすい
力をきちんと発揮できる方へ頑張れるので、大きな幸せが舞い込んできます。
わたしたちは、大人になれば自分の事は置いておいてでも
家族や、子ども、周りのことばかり気に掛けます。
自分と向き合う時間が少なすぎるのです。
ですから、せめて眠る前
布団に入ってからでもいいし、出来れば布団に入る前にノートに向かって
今日の幸せを思い出し、自分を存分に労い、幸せに感謝してから
眠りについてください。
自分が元気じゃないと、結局は大事な人のためには働けませんからね。
<今日の禅語のまとめ>
【閑眠高臥 かんみんこうが】
眠る時は、今日一日の幸せだったことを思い、何の心配もせず眠りましょう。
一日の終わりに、自分の頑張りと、幸せな一日であったことを再確認することは
明日も、もっともっと幸せに生きる術です。
頑張った自分を、存分に褒めてあげて下さいね。
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