一心不生【いっしんふしょう】

同じ出来事でも、ある人にとっては問題でも、ある人にとっては問題ではない。

この世で起きることは全て、仏様から与えられたものなので、全て自分にとって必要なものととらえましょう。ということです。


いいことも、悪いことも、起こることには意味があると言いますが、仏様が与えて下さるのなら

どれもが自分にとって必要なことなのでしょう。

同じ出来事でも、それを問題視せず悠々と乗り越える人もいれば

大問題と捉え、数日寝込んでしまう程落ち込んでしまう人もいます。


自分にとっては大したことがないからと言って

気持ちの問題だ

なんて簡単な言葉では片付けられないのです。


特に、生き辛さを抱えた子で、落ち込みやすい子には

もっと軽くとらえようよ!

気にすることないよ!

と思うような言動があり、実際に口にしてしまいがちですが、それは得策とは言えません。


わが家の次女も、そんなに気にする?もっと軽く流そうよ!!

と毎日思うぐらい、些細なこと(わたしから見て)で落ち込み引きずる子です。


では、そんな励まし方が良くないのであれば、どう対処したかというと


まず彼女の気持ち、感じることを全て肯定して共感しました。


だって、親や傍から見てどんなに些細なことと感じても、本人にとっては重大なことなのです。

そこを認めず、否定しては、その後のアドバイスがどんなにいいものでも聞き入れることは出来ません。


まず一緒に、そのしんどさを感じるのです。

その後、気持ちの切り替え方を伝えたり、相手との交渉の仕方を教えたり

時には、逃げなさいとアドバイスします。


そして、一番大事なこと。

今しんどくても、必要だから起こっているということ。を伝えます。


その結果どうなったのか?

いまや、多少のことは流せるようになり、めげにくくなりました。


次女は職場でのパワハラに悩んでいましたが、1つ目は辞めさせました。

その当時の次女では対処できる段階ではなかったからです。


2つ目の職場は、辞めてもいいんだということも伝えながら、向き合い方や、かわし方

相手の心理・パワハラをする人間の心理などを伝えていきました。

そして、繰り返されるということは、乗り越えなきゃならないことだ、ということも伝えました。


そんな向き合い方をした結果

何を言われても笑顔でかわし、適当にあしらっています。


そして、自分でも言うのです。

死にたくなるほどの問題だと思ってたけど、かわし方が分かったら何てことないわ(笑)

こういう人もいるんだと思ったら、それは仕方がないことだと思うし、じゃあ自分が相手にしなかったらいいだけよね。

と。


ここにたどり着くまでは、何度も同じ目に合っていたし、この気付きがなければ同じ目に合い続けていたでしょう。


これが、今日の禅語【一心不生】です。


<今日の禅語のまとめ>

【一心不生】

必要なことだから、気付くまでは何度も来るし

気付けば、今まで問題だったことが、たちまち問題ではなくなる。


起こることは全て自分にとって必要なこと。


自分の感じる気持ちを大事にしながらも、それを受け容れられるようになりましょう。

親子関係の生き辛さを手放す禅タロット

禅の教えと禅タロットを使った、親子関係の生き辛さを手放すカウンセリングセッション Osho禅タロットを使えるようになるための、禅タロット師養成講座も開講中

0コメント

  • 1000 / 1000