コップに入った水が、冷たいのか温かいのかは、実際に触れてみないと分からないということ。
口で冷たいよ!熱いよ!と言っても、子どもが実際に触るか、飲んでみないと伝わらない事がよくあります。
経験してみないと分からないのだから、経験してみましょう。経験させましょう、ということですが
今日はもうちょっと違う見方
自分自身の感情に当てはめる
感じることは、自分にしか分からないというお話しです。
人は、自分の経験や価値観から相手の気持ちや、感じることを想像し、共感したり、手助けをしたり、忠告をしたり、不快にさせないように気を使ったりします。
この水は冷たいよ。
この水は熱いよ。
そう伝える人はなぜそれを分かっているのでしょうか?
実際触ったからかも知れませんし、誰かから聞いたからかも知れませんね。
でも、言われた側は、言った側と同じように体感するとは限らないのです。
冷たいと感じるか、熱いと感じるか、そこには個人差があります。
ですから、自分で実際触ってみないと、本当の温度は分からないのです。
そんなに走ったらコケるよ!!こけたら痛いよ!!
そう注意しても子どもは走ります。
そして、走り切る時もあれば、コケる時もあるでしょう。
ほらこけた。痛いでしょ?
膝から血を流していても
これぐらい、痛くないもん!!
そう言うかもしれません。
実際、見た目ほどは痛くないのかも知れませんし、やせ我慢かも知れません。
本当のところは本人にしか分からないのです。
痛みも、温度も気持ちも、実際感じた本人にしか分からない。
そして、こけて血を流すわが子を見て痛む胸の痛みも
実際に感じる親にしか分からない。
先日友達に、そんなに色々経験してるのに(現在進行中ですからね)いっつも笑っててたくましいなぁと言われました。
強がりでもなんでもなく、外に出ると、わたしはよく笑っています。
好きな人たちといる時は自分の楽しさを優先しますからね。
決して、今自分がしんどいことを悟られたくないとか、心配かけたくないとかではなく
家で一人で泣いていても、好きな人と過ごす時はそこに気持ちを集中させたいからです。
確かに、辛いこともあります。
長女と次女の自傷行為はリストカットから、タトゥーやピアスという形に変わり、今も続いていますから。
でも、それすら
落書きが増えてる!
と笑えるのは、この冷暖自知の考えを知っているからです。
娘たちには娘たちにしかわからない気持ちがある。
わたしにもわたしにしか感じられない気持ちがある。
お互いに、そこは尊重したいと思うのです。
もし、タトゥーやピアスの跡に後悔したとしても、それも含めて経験です。
正直、リストカットよりは命の危険が少ないという、考えがあることは否定できませんが
それでも、わたしは娘達から経験する、ということを奪うことは出来ないのです。
彼女たちが、そうしたいと思うこと、そうせざる負えないことを、止めたところで解決するわけでも、彼女たちの気持ちが落ち着くわけでもないからです。
これは、自分自身にも当てはまることだと思います。
自分の感じる悲しみや痛み、喜びや幸せも、自分だけが感じるもので、自分で選べる。
自分で選んで経験することが出来る。
だから、辛いことがあっても、外で大声で笑って、友人と楽しい時間を過ごすことを、わたしは選びます。
そして、本当に元気が出る。
たまに、空回りして、楽しい時間のあとの寂しさが増す時もある。
それで、いいと思うのです。
それが、人間らしく生きていることではないでしょうか?
今、子どもとの関係性に悩んでる方も、子ども達のことが心配でたまらないと思います。
それでも、子ども達が自身で体験し、何かを得ることを信じ
不安な時間を、自分のために使って欲しいと思います。
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