雲出本無心【くもいずるは もとよりむしん】

わいてきた雲は何の抵抗もなく、風まかせ。悠然として全く自由である。


自分の中に湧いてくるどんな感情も、そこに捉われることなく、すーっと流せたらいいのになぁと思います。

雲はどこからともなくわいてきて、その流れは風まかせです。

ゆっくりと流れることもあれば、すーっと流れることもある。


強く風が吹けば、二つに分かれることもあるし

止まっているように見えることもある。


とっても自由。


今日の形は気に入ったから、ずっと見ておきたいとか

この形は嫌だとか、入道雲より白い雲がいいとか


そんなことを見る側が感じたとしても、お構いなし。


わたしたち人に湧く感情も、雲のように流れに任せられたらいいのになぁと


心が、ざわつく時ほど感じます。


人の感情は嬉しいことも、悲しいことも、腹立たしいことも

何かに反応して、起こります。


原因と言うか、きっかけがあるんですね。


でも、その湧いた感情は自分のものなので、自分で対処しなければなりません。


しかし、それがなかなか難しい。


こんな事言われて、腹立つわー

と感じれば、言った相手に怒りが向くし


褒めてもらえて嬉しければ

褒めてくれた人は、自分にとっていい人になる(笑)


子ども達の生き辛さを感じたら、いたたまれなくなって

心がざわざわして、余計なことをしちゃう


分かってはいるけど、自分で対処するのは難しいのです。

だからね、そんな時は流れに任せて放っておくのがいいです。


昨日長女に言われたのです。


お母さんに、あんまりこんな事言いたくないけど

生きていたいと思わない

って。


落ち込んでるんだなぁ、とは分かるけど

やっぱり母の心はチクチクします。


今すぐ飛んで行きたいけど、それを彼女は望んでいない。


沢山学んで、時間も掛けて向き合ってきたけど、まだこんな事思っちゃうんだなぁ

とちょっとへこみます。


だけど、吐き出すところが自分で良かったとも思うのです。


言いたくないけど、吐き出すということは、わたしに聞いて欲しいということで

それは、ちゃんと向き合って信頼関係が出来ているからだと思うからです。


生きていたくないと感じるのは彼女の感情で

それを聞いて胸を痛めるのもわたしの感情


こんな時は、もうどうしようもないので

そんな二人の、感情という雲がそこにあることをちゃんと見て


あとは流れに任せます。


しばらくお互いの心に留まっているかもしれないし

あっと言う間に吹かれてなくなるかも知れない


ただ、彼女はわたしに聞いて欲しくて、感情をこぼした

わたしは、その感情を受けて、自分の感情が湧いた


それだけだから、流れにまかす。

どうにかしようとしない。

ジタバタもしない!


実際に空を見上げて、流れる雲と自分の感情を重ねると分かりやすいかも知れません。

イメージしにくい人はやってみて下さいね。



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