楓の葉は霜が降りてより一層、紅の鮮やかさが増すということを表します。
朝晩の空気が冷たくなり、植物たちが緑から黄色、そして紅く葉の色を変えていきますが
霜が降りるほどの厳しい寒さを経ると、ますます色鮮やかな紅色になります。
まるで、子育てみたいだなぁと思います。
もちろん、決して辛いことばかりでもないし
辛ければそれだけ立派な子育てでもないけれど
子どもと言えど、相手は一つの人格を持った人なので
そうそう、一筋縄ではいかないのは、ごくごく自然なことです。
だからこそ、困難を乗り越えた先に
感動するものが待ち受けているように思います。
わたしも色んな体験をして、とても辛いこともたくさんありましたが
その体験を通してでないと分からないこと
得られないものがあります。
長女の家出も、次女の不登校もその一つです。
長女の家出によって、下の子達への接し方が変わりました。
次女の不登校によって、接し方を変えたからと言って全てが解決する
わけではないことを知り、子どもにどうあって欲しいのか?という
自分の本当の気持ちに出会うことが出来ました。
これは
だから何?
そう言う人がいるのも分かっています。
でも、誰が何と言おうと
わたしは自分がどうあれば幸せなのかということを知り
その幸せを今、手にしています。
だから、末っ子が学校へ行き渋りをしていても平気なんです。
もちろん、何も言わずにすんなりと行ってくれれば、その方が
ありがたいです。
でも、どっちに転んでも彼女は大丈夫。
だって、彼女は学校へ行きたくないという感情を通して
自分が自分を大切に生きて行くにはどうしたらいいのかということを
模索しているのですから。
それを見つけるための、行き渋りという霜ならば
冷たい霜ではあるけれど、これを乗り越えれば、彼女は何を手にするのか
そして、それを見てわたしは何を感じるのか
楽しみです。
決して何がいいとか、悪いとかではなく
全ての季節の葉がそれぞれ美しく、同じ木からなる葉でも
決して一様に色が変わるわけではないのも、まるで葉それぞれの個性のよう。
ありのままを愛せるといいですね。
<今日の禅語のまとめ>
【楓葉経霜紅 ふうようは しもをへて くれないなり】
春夏秋冬、色んな季節の移ろいを通して、鮮やかな紅になる。
霜が降りるほどの寒さを経れば、より鮮やかな紅になる。
寒さという、体験を通してでないと得られないものが必ずあります。
しんどい時は、吐き出せるところで上手く吐き出して、霜が溶けるのを待ちましょう。
カウンセリングセッションでは、霜が溶けるまでのサポートをいたします。
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