目の前の事一つ一つに誠実に向き合い貫くこと。
ただ単純に、こうと決めたからにはやり抜く!
という思いだけを大事にするのではく、今の自分の目の前の一つ一つにも
誠実に向き合い、全力で生きることの大切さを表す禅語です。
2日間夏休みをいただき、熊野古道、高野山へ行ってきました。
あまり体力もなく暑さと、少しの体調不良のおかげで
なかなか思うように回れなかったのですが、なんとか
大門坂からの石段を一歩一歩上り、那智の滝まで回ってきました。
その途中、三重の塔の前にこの写真の
今日の禅語【吾道一以貫之】がありました。
実は、前日から少し体調が悪かったので(熱とかではないですよ)
この三重の塔の前にある
熊野那智大社までは上がれなかったんです。
無理をすれば行けたかも知れませんが、行ったところで倒れるかも知れない
と諦めました。
情けない気持ちと残念な気持ちもありましたが、自分の体は自分で管理しなければなりません。
諦めるということも必要です。
そんな気持ちで三重の塔に着き、目にした禅語
ただただ一段一段、石段を見つめ、上り
これを見た瞬間、あぁやっぱり導かれているんだなぁと感動しました。
行くと決めたから行く
ここまで来たんだから、少しぐらい体調が悪くても行く
と、那智大社まで行って倒れていたら
この禅語を見て感動する余裕はなかったでしょう。
今、自分の出来ることに目を向け、行かないという判断をしたことによって
体力に余裕ができ、この禅語に出会えたことで、しっかりと感動を味わうことが出来たのだと思います。
熊野那智大社への参拝も、今回の旅行の目的の一つではあるけれど
旅行を無事に終え、家に帰ることも大きな目的。
その目的を見据えれば、一つを諦めてでも、今すべきことを選択しなければなりません。
この目の前の一つ一つに誠実に向き合い、全力で今を生きるというのは
家庭に置いてもいえることだと思います。
わが家は、夫婦関係、親子関係共に色々、色々あった家庭ですが
わたしの目標は、互いが互いを助け合い、思い合い、お互いを高めていけるチームのような家族です。
ここを目指す時、みんなが同じ気持ち、考え方を持っているわけではないので
一人これを貫こうとしたところで、わたしの目標は達成できません。
ましてや、6人家族なので人数も多く、一つにまとまるにはそれなりに
それぞれの力と協力が必要です。
そして、みんなが同じタイミングで同じ方向を向いているとは限らないのです。
そんな時こそ、一人一人と向き合う時間や環境が必要だと思います。
その一番の要は、夫婦関係。
今回の夏休みも、夫と二人で取り、子ども達のいない時間、いない環境で
家のこと、仕事の事、子ども達の事、二人の老後の事、その他もろもろ
を話し、夫との方向性を調整しました。
旅行の直前に少しすれ違いがあったこともあって、ギクシャクしていたのですが
旅行のおかげで大事に至る前に、調整出来てよかったなと思います。
家にいると、お互いどうにかしたいと思っても、日常に流されて
上手くいかないこともありますからね。
娘の模試前で、大事な時期でもあったけど
今回は夫婦関係を優先させました。
もちろん、娘の了承済みです。
一つの道を貫くことはそれは、それで大事だけれど、そこしか見えなくなっては意味がないし
日々の出来事、目の前の出来事はおろそかにすることなく、向き合い貫かなければいけないことです。
<今日の禅語のまとめ>
【吾道一以貫之 わがどう いつをもって これをつらぬく】
自分の決めた道を貫き通すことも大事だけど、目の前の日々の出来事
目の前にある、今を全力で生きることも大事。
全ての道は繋がっていて、一つの道だけで出来ているのではないのだから。
家庭円満の秘訣はまずは夫婦円満
自分が幸せに生きて行くには、家族が皆幸せであることも必要
だって、みんな繋がっているもの
あなたの幸せは、あなただけが幸せで成り立つものではないのですから。
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