青山元不動【せいざん もとうごかず】

山は悠々とそびえ立ち、堂々として少しも動くことがない。

周囲の声に捉われて右往左往しないこと。

を言います。


親として、どっしり構えていればいいのは分かっていても、子どものこととなると

中々そうもいかない気持ちは分かります。

それでも一度、どっしりと構えてみて欲しいのです。

人は良かれと思って、色んなアドバイスをくれます。


不登校の子には

さぼり癖を付けないために教室に入れなくても、絶対に登校させた方がいい


来たら、楽しいこともあるんだから頑張って行かせたほうがいい


勉強が遅れるといけないから、保健室登校でもさせた方がいい


問題行動を起こす子には

愛情を試しているんだから、何をしても愛してると伝え続ければいい


これ以上甘やかすといけないから突き放した方がいい


みんな正しい意見のように聞こえます。


ご家庭で、同じ意見ならそうすることがいいと思います。


しかし、これらの意見を聞いて、モヤモヤする方は考えてみて欲しいのです。

これらの意見が本当に正しいのでしょうか?


間違っていると言い切れないところが、わたしたち生き辛さを抱えた親子を惑わすのだとも、思います。


わたしは、これらのアドバイスに対し、思います。


怠け癖ってなんやねん。うちの子怠けてないわ!!


そもそも楽しいことあったら行ってるし、頑張って行かな楽しくないんやったら行く意味ある?


勉強は、出来るに越したことないけど、そのために今これ以上の無理せなあかん?


何をしてもって、限度あるし、そもそも暗に愛情不足って言うてるよね?


まず、甘やかしてないし!突き放すとか、自分の子でも同じこと言える?


みんな良かれと思ってアドバイスくれるのかも知れないけど、正直突っ込みどころ満載です。


だから、モヤモヤするのです。


決して間違ってはない、一理ある意見であり、アドバイスですが

誰もがこの通りすればいいってものではありません。


このアドバイスをくれる方が、専門の相談機関であったとしても

生き辛さを抱えている子どもを一番見ているのは親です。


なので、これらのアドバイスをもらった時、お父さんやお母さんの気持ちがモヤっとしたら

従わなくてがいいとわたしは思います。



今日、同じ子育て世代のお母さんと話すことがありました。


その方も、決して順風満帆に子育てをされているわけではなく、子どもと向き合い、わが子以外の子にも関心があり色んな活動をされています。


そして、不登校の多さに胸を痛めてらっしゃいます。

しかし、まさに今日、言われたのです。


頑張って来たら、楽しいこともあるのにね。

って。


わたしは

学校っていうものが合わない子もいるの。

その子たちは、学校に楽しさを見いだせないの。


でも、行けないことを苦しんでるの。

その子たちは、学校じゃない外の世界、自分に合う世界ならちゃんと楽しく、しんどいこととも向き合って生きていけるんだよ。


だから、そういう子に無理に学校へ来させる必要はないし、学校は辞めたっていいところなんだ。

と自分でも驚くほどはっきりと言いました。


そして言った後、気付きました。


これは、過去自分が、はっきりと、そう言って堂々としていたかったけど、出来なくて

そんな自分への励ましであると。


そして今、不安でたまらないお母さんたちに向けた言葉だと。


怖いと思います。

不安でたまらなくなることもあります。


でもね、一番わが子を見て、将来を思っているのは親です。
子どもの思いを理解するからこそ、アドバイスに心が引っ掛かるのです。

だから、時にはどっしりと構え

わが家はこの方針で行きます。
助けて欲しい時は言うので、その時にお手伝いお願いします。

そうはっきりと言い、子どもの思いを汲んであげることも必要だと思います。


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