一滴の水も、やがて大河になり、海になる
水の雫も、大河も、水であることに変わりはないこと。
これぞ、まさしく子育てそのものだなぁと思う禅語です。
ぽとん、と落ちた一滴の水が海にたどり着くまでには
水たまりになり、川を流れ、時に濁流、時に穏やかなせせらぎ
そしてやがて海にたどり着きます。
まるで、おぎゃーと生まれ、命をかけて守ろうと決意したか弱いわが子が
笑ったと言っては喜び、初めて熱が出れば眠れないほど心配し
かと思ったら翌朝本人はけろっとして、胸をなでおろす。
立った、歩いた、会話ができるようになった
怒ったり泣いたり笑ったり
ついには、いい子にするからお菓子買って!と親に交渉しだす。
学校へ行き、お友達が出来、仲良くしてたかと思えば喧嘩し
中学へ行けば、行動範囲も広くなり、反抗期を迎え、口もきいてくれない。
でも、いくつになっても可愛いわが子には変わりない。
60歳のおじさんになってもね(笑)
しかし、そうとは分かってはいても、やっぱり反抗期は辛いもの。
これはもう、成長過程と腹をくくり耐え忍ぶしかありません。
だって、一滴の水が海へたどり着くには通らなければいけない道ですもの。
そして、ちゃんと向き合い、見守っていればいつか必ず終わるもの。
わが家の4姉妹もお年頃になると、みんなそれなりに一度はお父さんを避けます。
わたしから見ていても、ちょっとかわいそうなぐらい冷たい態度です。
でも、ある時期を超えると、そんな冷たい態度も軟化し普通に接しています。
家を出た長女と次女は、たまに帰って来た時にお父さんの枕を見つけると、顔をうずめ
お父さんの枕いいいおいするわ~ と言っています(笑)
ちなみに、年頃の女の子がお父さんのにおいを嫌がる、と言いますがこれは生物学的に正常な反応だそうです。
人が見たものや聞いたことは一度それぞれの感覚器官を通して脳へ伝えられます。
しかし、においだけは別で、鼻から入ったにおいはダイレクトに脳へ届きます。
これを利用したのがアロマテラピーです。
そして、生物はそのにおいを以て、遺伝子を残したい相手を見極めるそうです。
ですから、近親交配を避けるために、父親のにおいは臭いものとして、認識されるそうです。
ある一定期間が過ぎれば臭いも消えるようです。
可愛い時も、反抗期の時も、例え今会えなかったとしても
どんな時もわが子に変わりはありません。
どんな反応も、成長に必要な過程と思い、見守りましょう。
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