日増しに青い苔が茂り、塵が積もる隙がないことを表します。
子どもから青年へ。そして大人へと成長する思春期に、いつの間にか大人な対応をしている
心に余計な隙の無い、子どもの姿を見ることがあります。
まるで、誰かや何かに構っていられない、自分は今、それどころじゃないんだと
言わんばかりで、成長することに集中している。
そんな風に感じます。
つい先日、学校から帰って来るなり
もう!お母さん、聞いて!!
と、口が達者でない3女がビックリするぐらいの早口で、まくし立て
その日学校で起きた出来事について怒っているのです。
起きた出来事自体は、さほど大きな問題ではなかったのですが
本人にとっては、身に覚えのないことで陰口を言われ
おまけに、推薦入試も差し迫り、お昼休みも返上で勉強していた
自習室で起こったことなので、それはそれは、怒り狂っておりました。
こんな大事な時に、また自習室であんなことあったら、勉強に集中
出来ひんからしばらく学校行きたくない。
と、言いたいことは面と向かって言う子が悔し泣きしてました。
そう。始めに書いた、構ってられない。
そのような感じです。
でも、悔しい。自分は何もしていないのに。
そんな気持ちもあるのが、振り回されているようで嫌だったみたいです。
そして、わたしはいつも通り
娘の気持ちはしっかり聞いて、後は娘にお任せです。
翌朝はまだ気持ちの切り替えが完璧ではなかったようで
遅刻することを選び、出掛けに、ちゃんと文句言うてくる!
と学校へ行きました。
帰って来て、どう対応したのか聞くと
もう、ええわ。アホらしくて相手してられへん。
そんなんに振り回されてる時間がもったいないから
気にせんと勉強に集中することにした。
と、涼しい顔で言いました。
あっけなく、解決です(笑)
自分のしないといけないことがはっきり分かっている子は
このように、相手が付け入る隙がありません。
<今日の禅語のまとめ>
【青苔日厚自無塵 せいたい ひにあつくして おのずからちりなし】
子どもが、どんどん成長していく時
子ども自身も、誰にも何にも構ってられない程、自分に集中し
そこには隙がありません。
そんな隙の無い姿に感心すると同時に
こうして、大人になっていくんだなぁと、感慨深くもなりますね。
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