巌谷栽松【がんこくに まつをうえる】

険しい谷の岩肌に松を植える。松の成長は見届けられなくとも、今植えることに意味があるということ。


厳しい環境なので、松は育たないかも知れません。

松が成長するには時間が掛かるので、成長する頃にはもう自分はおらず、成長を見届けられないかも知れません。

それでも、今そこに松が必要だから、自分が松を植えたいから、育つことを信じて植えるのです。

なんだか、タイムカプセルみたいではありませんか?


10年後20年後の自分。今は大きな夢があっても、未来はどうなっているか分からない自分。


そんな未来の自分へ、今の自分が届ける思い。手紙だったり、思い出の品だったり。


10年、20年経っているわけですから、子どもから大人へ向けたものになりますが、ある意味とてもシンプルで、とても重要なことかも知れません。

そして、開けた瞬間その当時の思いや記憶がよみがり、過去の自分からのメッセージを受け取ります。


もしかしたら、何も感じないかも知れない。

もしかしたら、その場に立ち会うことが出来なくて、見ることが出来ないかも知れない。


でも、たくさんの希望と願いをこめて、10年、20年後に開けることを信じて、ワクワクして埋めるはずです。


子育ても、タイムカプセルみたいに、どんな子に育つだろうという、ワクワク

10年後、20年後の姿を想像し、日々子どもと接してるように思います。


しかし、子どもと接していると、この言葉は、この想いは、この子に届くのだろうか?

と思い悩む時があります。


巌谷とは、人間の荒れた心。松は仏の心を表すそうです。

特に思春期はまさに巌谷=荒れた心ですね。



今朝、わたしは末っ子の自分勝手な態度に、朝から怒鳴ってしまいました。

学校や社会で、同じことをすれば信用を失うでしょう。


外ではダメだけど、家ではいい、という範疇を超えた身勝手さだったので、久しぶりに朝から声を荒げてしまったのです。


今日のわたしの心は、松=仏の心ではありませんね(^-^;


しかし、例え家族でも、そういう態度はとってはいけないことは理解して欲しいので

伝わるまで言い続けます。


でも、反抗期ですからめんどくさくなると、分かったふりをしてやり過ごすでしょうね。

そして、それが分かっていても、わたしはこの件を終わらせます。


長引いたところで逆効果なのと、もう少し先にきっと理解してくれるであろうことを信じて。


それは反抗期が終わった時かも知れないし、自分が子どもを持った時かも知れない。


彼女がわが子の思春期を迎える頃には、わたしはいないかも知れません。

彼女がわが子の思春期を迎え、今日のわたしの思いを理解しても、彼女がその思いを話してくれなければ、今日のわたしの思いが伝わったかどうかは分かりません。


それでも、きっと届くと信じて伝えることが大切だと

まだ、怒りが収まらなくても思うのです。


そして、こんな時の対処法。

敢えて子どもと離れて自分一人の時間を持つことで、気持ちを切り替えるようにします。

今朝は、行ってみたかったカフェへお一人モーニング。

これで怒りが全てなくなればいいのですが、そういうわけにもいきません。


いきませんが、【巌谷栽松 がんこくに まつをうえる】には自分の心を少しでも穏やかに保っている必要はありますからね。


グッと堪えるには必要な時間です。

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